スマホのカメラを使っても、一眼レフカメラに負けないおしゃれな写真が撮りたい!という方も多いかと思います。
そんな、SNSなどでもよく見かけるおしゃれな写真には、いくつかの撮り方があることをご存じですか?
そこで今回は、スマホのカメラを使ったおしゃれな写真の撮り方をご紹介します。
写真の撮り方は、人物や料理、風景など、何を撮るのか、何を被写体にするのかによって変わります。
今回は被写体別でおしゃれな撮り方を解説していきますので、ぜひスマホのカメラでおしゃれな写真を撮りたい、という方は参考にしてみてくださいね。
この記事は、実務経験のあるプロカメラマン・フォトグラファーが監修しています。
目次
おしゃれな「人物」写真の撮り方
まずは人物写真のおしゃれな撮り方について解説します。
おしゃれに見える構図
人物写真では基本の構図である、
がおすすめです。基本の構図も背景の余白を意識しながら撮影することで、おしゃれな雰囲気に仕上がります。
また、基本的には人物の目線に合わせてスマホのカメラを構えることもポイントです。
全身を撮りたいときにはローアングルといって下からスマホのカメラを構えることで、足を長く見せてバランスの取れた写真が取れますよ。
ポーズを工夫しよう
人物写真ではポーズを工夫することもおしゃれに仕上げるポイントの一つです。
目線はカメラだけでなく、少し遠くを見てもらったり数人で撮影するときはお互いを見つめ合うように撮影するのもおすすめです。
ポーズについては以下記事もご参考下さい。
手を使ってポーズしてみよう
ポーズをするときに「手」の使い方を意識してみましょう。
耳に髪の毛をかけるようなポーズをしてみたり、顔まわりに手を添えてみたり…。
自然な姿を撮影してみよう
数人での撮影では、あえてポーズは取らず自然な姿を撮影してもおしゃれです。
手を繋いでみたり、笑顔で話しているところを撮影してみても良いでしょう。
小物を使って撮影してみよう
写真にアクセントを出したいときには、小物を持ってポーズするのもおすすめです。
ポーズを取ることが難しい方でも、小物を持つことで自然にポーズが取れるようになりますよ。
背景や服装、撮影イメージなど、小物を使う際には、全体の雰囲気に合わせてピックアップしなけばいけません。
撮影イメージに合わせていろいろな小物を試してみましょう。
以下がおすすめの小物になります。
- 季節のお花
- カラフルな風船
- カメラ(使い捨てカメラでもOK)
光の向きを意識しよう
人物撮影のときには自然光の中での撮影がおすすめですが、あまりにも強い光の中で撮影してしまうと、影が強く写ってしまうためNGです。
屋外で撮影するときは日陰で撮影したり、可能な場合は、午前中や夕方など、時間帯を調節すると安心です。
晴れの日は「逆光」もしくは「半逆光」
晴れの日には「逆光」や「半逆光」の光で撮影するのがおすすめです。
逆光の柔らかい光の中で撮影することで、ふんわりと優しい印象の人物写真が撮れます。
注意点として、逆光での撮影は被写体が暗く写ってしまうこともあります。
露出補正機能を使って明るさを調節しながら撮影すると良いですよ。
曇りや雨の日は気にせず撮影してもOK!
曇りや雨の日など、太陽がほとんど出ていないときには影が映り込んだりすることもないので、光の向きを気にせず撮影してもOKです。
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おしゃれな料理・スイーツ写真の撮り方
次に料理とスイーツのおしゃれな写真の撮り方を解説します。
おしゃれに見える構図
料理とスイーツの写真を撮るときには
がおすすめです。
料理とスイーツの撮影で最も基本的になる「対角線構図」は、画角の中に斜めの線を引くようなイメージで料理を配置します。
基本的には手前にメインの料理を置くとバランスの良い写真が撮れますよ。
メインディッシュに副菜、飲み物など、一つの画角内に色々なアイテムを載せたいときには「三角形構図」を活用しましょう。
三角形を作るようなイメージで、メイン、副菜や飲み物、小物などを配置します。
三角構図で撮影することで安定感を出したり、メインとなる料理を目立たせるように撮影ができます。
また、スイーツなど、一品ものの料理を撮影したいときには「日の丸構図」や「三分割法構図」がおすすめです。
パフェのような高さのある料理の撮影では縦にスマホを構えて日の丸構図で撮影すると、おしゃれな印象になります。
ケーキなどのスイーツは三分割法で撮影すると良いですよ。
できる限り「窓側」で撮影しよう
料理やスイーツの写真を撮るときには光の入りやすい「窓際」で撮影しましょう。
できる限り自然光の入る場所で撮影することで、料理とスイーツの色合いがきれいに写りますよ。
自宅での撮影ならレフ板の代わりに白い画用紙を使って、窓からの光を食べ物に反射されても良いでしょう。
光の反射によって食べ物にツヤ感を作り出すことができますよ。
ただし、窓の位置によってはレフ板をおかない方が見た目良く撮影できる場合があるので、実際にレフ板を当てながら調整してみてくださいね。
器は全部入れなくてもOK!
おしゃれな器を使った料理ですと、画角内に器を全て入れて撮影したくなりますよね。
しかし、無理に器全体を入れなくてもOKです。
なぜなら、料理とスイーツの写真撮影で主役になるのは「お皿の上に乗った食べ物」であるからです。
あえて余白の大きなお皿は画角からはみ出して撮影することで、より洗練された写真が撮れますよ。
ちなみに、フォークやスプーンなどのカトラリーをお皿の上に載せて撮影してみるのもおすすめです。
このとき、フォークやスプーンの先が見えていないと何が載っているのかわからず不安定な印象を与えてしまうので、フォークやスプーンの先が切れないように注意しましょう。
おしゃれな小物の撮り方
ここからは、おしゃれな小物の撮り方を解説します。
小物をおしゃれに見せる撮り方は、先ほどお伝えした料理・スイーツの撮り方と似ています。
とくに、おしゃれに見える構図は同じ構図なので、ぜひそちらをご確認くださいね。
おすすめのアングル
小物の写真をおしゃれに撮りたいときには構図だけでなく「アングル」も意識しましょう。
アングルとは、スマホのカメラを構える位置。
小物の高さやどう見せたいかによって、イメージに合わせたアングルで撮影しましょう。
- 小物に高さがある場合・・・真横から撮影
- コスメなど、厚みのない小物・・・真上から撮影
- 厚みのある小物の撮影や背景の雰囲気も撮影したい場合・・・斜め45°あたりから撮影
背景を整える
おしゃれな写真を撮るには「背景を整える」ことも大切です。
背景を整えるというのは、不要物が映り込まないように撮影するだけでなく、背景の色味や柄などに統一感を出すということ。
背景を整理することで画角がシンプルになり、被写体である小物が引き立ちますよ。
テーブルや床に小物を置いて撮影したい場合は、白い布を敷いて撮影するのがおすすめです。
自然光で撮影しよう
小物の撮影も、料理・スイーツと同じように「自然光」を使って撮影しましょう。
自然光が入る中で蛍光灯や電球などをつけてしまうと、さまざまな色合いの光が混ざり合ってしまいます。
暖かな自然光のみで撮影することで、小物の色合いを存分に引き出し、色味のきれいな写真が撮れますよ。
こちらも、料理・スイーツと同じように室内での撮影では、光の入りやすい窓側での撮影がおすすめです。
ちなみに光の当たり方によって写真の印象が異なるので、どんな写真を撮りたいのか、イメージに合わせて光の当て方(小物の配置)を調節してくださいね。
- 順光・・・被写体に対して正面から光が当たるため、色がはっきり写り、のっぺりとした写真に。
- サイド光・・・被写体に対して横から光が当たるため、物に陰影がついて立体的な写真に。
- 逆光・・・被写体に対して後ろから光が当たるため、シルエットがきれいでドラマティックな写真に。
おしゃれな風景の撮り方
最後に、おしゃれな風景の撮り方を解説します。
おしゃれに見える構図
どんな風景を撮影するかによっておすすめの構図は変わりますが、基本的には「三分割法構図」や「シンメトリー(二分割法構図)」、「四分割法構図」がおすすめです。
撮影に慣れてきたり、人と違った写真が撮れるようになりたい!という方は、ダイナミックな「三角形構図」やストーリー性のある写真が撮れる「額縁構図」も良いでしょう。
アングルを変えての撮影も面白い!
風景写真を撮るときには、いろいろなアングルで撮影してみましょう。
同じ構図でも、アングルを変えることで写真の雰囲気や見え方が変わってとても面白いです。
水平垂直を意識しよう
風景写真がバランス良く、安定して見えるように「水平垂直」を意識して撮影しましょう。
とくに、建築物や水平な景色では、少しのズレでも違和感を感じてしまうので、注意して撮影してくださいね。
どうしても上手く水平垂直が取れない場合は、三脚を使って撮影したり撮影後に角度を調節しても良いでしょう。
光の向きを意識してみよう
風景写真を撮るときにも、光の向きを意識して撮影しましょう。
こちらもどんな写真を撮りたいのかによっておすすめの光の向きが変わります。
ご自身のイメージに合う光の向きで撮影してくださいね。
それぞれの光の向きとその特徴については先ほどお伝えしましたので、よろしければ参考にしてください。
シーンや撮影のイメージ別で解説すると以下になります。
- 青空や花畑で色味を鮮やかにはっきりと出したい・・・順光
- ドラマティックで幻想的な雰囲気で撮影したい・・・逆光、半逆光
- 陰影をつけて立体感のある写真を撮りたい(建物におすすめ)・・・サイド光
おしゃれな写真の撮り方|応用編
グリッド線を出して撮影しよう
それぞれの被写体別におすすめの構図を紹介しましたね。
上手く構図に当てはめて撮影するために、「グリッド線」を表示しての撮影がおすすめです。
また、構図だけでなく水平垂直も取りやすくなるので、撮影時には常に表示しておくと良いですよ。
★グリッド線の表示方法(iPhoneの場合)
グリッド線は、iPhone内「設定」から「カメラ」をタップします。
カメラの中に「グリッド」という表示があるので、そちらをONにしてください。
アプリを使う
スマホ用「アプリ」を使って写真をおしゃれに仕上げるのもおすすめです。
被写体や撮影シーンの雰囲気、好みに合わせてアプリに搭載されているフィルターを使ってみましょう。
どんな雰囲気の写真に仕上げたいか、あらかじめイメージしておくと加工しやすいですよ。
ほかにも花畑で撮影したときには花を増やしたり、曇り空での撮影は画像加工アプリで青空を追加したりするのもおすすめです。
スマホ用外付けレンズを使おう
スマホ用外付けレンズを使ってみるのもおすすめです。
スマホのカメラの性能がどんどん良くなってきたことをきっかけに、広角レンズやマクロレンズ、魚眼レンズなど、色々な種類のレンズが販売されています。
それぞれのシーンや撮りたいイメージに合わせてスマホ用外付けレンズを使うことで、一眼レフで撮影したかのような写真撮影が楽しめます。
一眼レフのレンズよりも低価格で購入できるので、試してみても良いかもしれませんね!
まとめ
今回はスマホのカメラを使っておしゃれに写真を撮る方法を解説しました。
人物や食べ物、風景など、被写体に合わせて構図やアングル、光などを意識することでどなたでもSNS映えするようなおしゃれな写真が撮れます。
さらに個性を出したい方は、画像加工アプリに内蔵されているプリセットを当てはめたり、スマホ用の外付けレンズを使ったりしても良いでしょう。
最初のうちは上手く写真が撮れなくても、意識しながらたくさんの写真を撮ることでおしゃれな写真が撮れるようになりますよ。
頭にイメージが湧かない方は、SNSなどで好きな写真を探して真似するように撮影するのも上達の近道です。