子どもの発表会・お遊戯会での写真撮影は、会場が薄暗いことから撮影条件の厳しいことが多いですよね。
我が子の姿をバシッと撮影したくても、良い撮影ポジションがわからなかったり、会場内が暗いため明るく写し出せない、と悩んでいる人はいませんか?
学芸会・お遊戯会のような撮影条件の厳しいところでは、暗い場合でも明るく、手ぶれしないように設定して撮影することが大切です。
今回はそんな、学芸会・お遊戯会写真の撮り方について詳しく解説します。
難易度の高いイメージのある学芸会・お遊戯会写真も撮り方のポイントと注意点を押さえれば簡単に素敵な写真が撮れますよ。
ぜひ学芸会・お遊戯会写真の撮り方をマスターしてくださいね。▼一眼レフカメラを短期レンタルで試してみたい方はこちらの記事をご参考に
目次
学芸会、お遊戯会写真の撮り方のポイント6つ
まずは学芸会・お遊戯会写真の撮り方のポイントについて解説します。
事前の準備からカメラの設定まで、一つひとつのポイントを押さえることで素敵な学芸会・お遊戯会写真が撮れますよ。
一つずつ詳しく説明するので、ぜひ当日をイメージしながら確認してみてくださいね。
事前に情報収集しておこう
たくさんの保護者や子どもたちのいる学芸会・お遊戯会では会場についての情報収集が成功の秘訣といえます。
なぜなら、撮影するポジションによって写り方が変わったり会場の明るさによってカメラの設定値が変わるからです。
とくに撮影ポジションによっては全く我が子が見えなかったり、上手く撮れなかったりすることがあります。
上手く撮れなかった、を防ぐためにも、子どもや先生に聞いて我が子がどの辺りにいるか確認しておくことが大切なのです。
初めての場所での学芸会・お遊戯会でしたら、先輩ママに過去の学芸会・お遊戯会の様子を聞いたり、どのように撮影したかリサーチしても良いでしょう。
撮影ポジション
我が子の姿をバシッと撮るには撮影するポジションがとても大切!
先ほどもお伝えしたように、カメラを構えるポジションによって撮れ高が変わります。
使用するカメラレンズによっても撮りやすいポジションが変わるので、使用予定の機材に合わせてどの場所で撮影するのか、リサーチしておきましょう。
- 最前列でステージの真ん中:我が子が一番よく撮影できるおすすめのポジションです
- 最前列の入場口近く:待機中の子の撮影がしやすいポジションです
- 最前列のその他の席:最前列なら前の人が映りこまずに撮影できます
- 最後列で立って撮影:望遠レンズがある場合におすすめのポジションです
子どもが複数の演目で出演する場合、それぞれの演目に合わせてポジションを変えたい方もいるかもしれません。
その場合は、後ろの端の方で撮影すると比較的移動がスムーズです。
ただし、移動する場合は他の保護者への配慮も忘れないように気をつけてくださいね。
撮影は「高倍率ズームor望遠レンズ」
学芸会・お遊戯会での撮影は、高倍率ズームレンズまたは、望遠レンズを使いましょう。
ほとんどの園や学校では、客席からステージまで距離があり、レンズキットなどでセットになっている標準ズームレンズやスマホカメラでは上手く撮影できません。
被写体から離れた場所で撮影する場合は、高倍率レンズや望遠レンズを使った方がキレイに撮れるのです。
また、キレイに撮れるだけでなく、高倍率ズームレンズや望遠レンズで撮影することでステージの雰囲気が伝わる全体的な写真はもちろん、子どもの表情にフォーカスしたアップ写真も撮れますよ。
ズームを上手く活用することでボケ感のある写真も撮れるので、被写体である我が子を引き立てた写真も撮れますね。
撮影する写真のバリエーションも増えるので、学芸会・お遊戯会での撮影は「高倍率ズームレンズまたは、望遠レンズ」の使用がおすすめです。
★スマホカメラの場合
スマホカメラの場合も付け替え可能なスマホカメラ専用の望遠レンズが販売されています。
カメラは手ぶれしない数値に設定する
被写体の子どもたちが動き続けていたり、薄暗い場所で行われることの多い学芸会・お遊戯会。
厳しい状況の中で撮影するため、カメラの設定値が重要になります。
基本的には、以下の数値でカメラを設定し、状況に合わせて調節すると良いでしょう。
★一眼レフ・ミラーレス一眼カメラの場合
- カメラは「シャッタースピード優先モード」
- シャッタースピードは「SS1/160」以上
- ISO感度は「ISO400〜3200」
- 「連写機能」を活用する
では、一つずつ詳しく解説していきます。
(1)「シャッタースピード優先モード」で撮影する
学芸会・お遊戯会のように動き続ける被写体を撮影するときには、シャッタースピード優先モードを活用しましょう。
暗い場所でのシャッタースピードの設定をカメラに任せてしまうと遅くなってしまい、ブレてしまうからです。
自分でシャッタースピードを決めることで、極端に遅くなってしまうことを防ぎます。
(2)シャッタースピードはSS1/160以上
学芸会・お遊戯会で撮影するときのシャッタースピードはどれだけ遅くてもSS1/160以上に設定しましょう。
SS1/160より低く設定してしまうと、ブレてしまう可能性があります。
会場によって明るかったりもう少しシャッタースピードを上げられる余裕があれば、SS1/500ほどあると安心です。
シャッタースピードをSS1/160よりも低くしないと明るく写らないときには、次に説明するISO感度を調節しましょう。
(3)ISO感度はISO400〜3200で設定する
会場の光の加減によって変わりますが、ISO感度はISO400〜3200の中で設定すると良いです。
学芸会・お遊戯会が行われる会場の光の状態に合わせて調節しましょう。
- 窓が多く、室内に光がたくさん取り込まれる会場では「ISO400〜1600」
- 薄暗い室内が会場の場合は「ISO800〜3200」
実際に撮影したデータを見返して、もう少し明るく撮りたい、と感じる場合はISO感度を上げても良いでしょう。
ただし、ISO3200以上上げてしまうとノイズが気になってしまうので、ISO感度の上げすぎには気をつけてくださいね。
(4)連写機能を活用する
カメラを手ブレしない数値に設定しても被写体が動いていることもあり、設定だけではブレを防ぐことは難しいです。
学芸会・お遊戯会写真の撮影でミスショットを防ぐために、連写機能を活用しましょう。
連写で撮影することで、思いがけない子どもの良い表情やポーズを撮れる確率が上がります。
シャッターを切る回数が多い分、さまざまなバリエーションの写真が撮れますよ。
限られた時間の中で、子どもの発表を見ながら撮影するとどうしても良い瞬間を撮り逃してしまうこともあるので、まずはたくさんシャッターを切ることが大切です。
連写機能のシャッター音は周りの迷惑になることもあるので、シャッター音をサイレントモードに切り替えてから使ってくださいね。
★スマホカメラ(iPhone)の場合
スマホ(iPhone)で素早く写真を撮影したい場合は、設定の「カメラ」で、「より速い撮影を優先」にしておきましょう。
スマホカメラで連写機能を使いたいときには、シャッターボタンを長押ししましょう。
ステージ全体を写した構図、表情メインの構図を撮ろう
学芸会・お遊戯会の撮影では全体像を写した構図、表情がメインになるアップの構図など、いろいろな構図で撮影してみましょう。
表情がメインのアップ写真は、被写体が引き立つ「日の丸構図」がおすすめです。
ステージ全体を写す構図ではカメラを横向きに構え、水平線を意識してみましょう。
横向きにすることで見切れずに全体像が撮れ、水平線を意識することで安定感のある写真が撮れます。
また、我が子の全体像を撮りたいときにはカメラを縦向きに構えるのがマスト!
縦向きでシンプルな三分割法構図は全体像をバランス良く写し出してくれます。
学芸会・お遊戯会では撮影のみに集中することが難しいので、定番の構図を使って気兼ねなく撮影するのがおすすめです。
周りの雰囲気や演技前後の撮影も忘れずに!
学芸会・お遊戯会の写真を撮るときには、本番だけでなく、自宅で練習している姿や当日の園や学校の雰囲気も併せて撮影しましょう。
学芸会・お遊戯会を迎えるまでのさまざまなシーンの写真を撮っておくことで、後日アルバムにしたときにストーリー性のある素敵なアルバムに仕上がります。
ちなみに、本番以外で撮っておくと良いおすすめのシーンは以下になります。
- 学芸会・お遊戯会のプログラム
- 学芸会・お遊戯会の看板
- 本番の衣装
- 当日の園や学校の雰囲気(先生たちの様子や装飾)
- 開会式、閉会式、可能な場合はステージ袖
- 客席にいる姿
- 本番前に練習している姿
当日の状況を確認しながら、ぜひ撮影に挑戦してみてくださいね。
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学芸会、お遊戯会写真の撮影で注意しておきたいこと
ここからは学芸会・お遊戯会での撮影で注意しておきたいことを解説します。
ここで紹介する注意点は、撮影マナーとしてもとても大切なポイントなので、一つずつ注意して撮影に挑みましょう。
シャッター音をOFFにする
学芸会・お遊戯会の撮影ではできる限り、シャッター音をOFFにしておきましょう。
学芸会やお遊戯会では静かなシーンがあったり、子どもたちが頑張って声を出しているところをシャッター音で邪魔してしまう可能性があるからです。
このような場所でシャッター音が響いてしまうとほかの保護者や先生たちにも迷惑になってしまいます。
ほとんどのカメラで設定という項目でシャッター音の音量の調節ができるので、学芸会やお遊戯会の前にシャッター音の音量の確認をしておくと安心です。
★スマホカメラ(iPhone)の場合
スマホカメラの場合はシャッター音の調節ができないので、静かな場所では動画を撮りながら写真撮影すると良いでしょう。
どうしても写真のみ撮りたい場合は、シャッター音が消せる専用のアプリをインストールするのもおすすめです。
フラッシュは使わない
学芸会やお遊戯会の撮影でのフラッシュの使用は基本的にはNG。
なぜなら、フラッシュの強い光によって子どもたちの発表を阻害してしまったり、周りの保護者の撮影を邪魔してしまう場合があるからです。
フラッシュの使用は園や学校によって禁止しているところもあるので、より注意が必要です。
会場が暗いとフラッシュを使って撮影したくなりますが、カメラの設定値を工夫してカバーしてくださいね。
会場が暗いときの対処法はこの後、詳しく解説します。
動画も撮っておくと安心!
写真撮影ばかりに気を取られてしまうかもしれませんが、同時に動画も忘れずに撮影しておきましょう。
動画と写真撮影を同時に行うには、動画撮影する端末を三脚に設置します。
三脚が2本ある場合はどちらも三脚に設置して撮影しても良いでしょう。
会場が暗いときの対処法
★一眼レフやミラーレス一眼の場合
会場が暗いときには「シャッタースピードを下げる」または、「ISO感度を上げる」という方法で対処しましょう。
- シャッタースピードを下げる→カメラが光を取り込む時間が増える
- ISO感度を上げる→カメラが取り込んだ光の量を増やしてくれる
このように、シャッタースピードとISO感度には上記のような役割があります。
シャッタースピードとISO感度を調節することで、会場の暗さをカバーしてくれるのです。
ただし、先ほどお伝えしたようにシャッタースピードを下げすぎたり、ISO感度を上げすぎたりすると、ブレたりノイズが出たりしてしまいます。
必要以上に数値を変えないように意識しながらシャッタースピードとISO感度を調節しましょう。
★スマホカメラの場合
スマホカメラの場合は、明るくしたい部分をタップしてみましょう。太陽のマークが出てくるので、上のほうに画面をスライドすると、露出を調整することができます。
前日にもチェック!学芸会・お遊戯会の撮影で準備しておきたいアイテム
最後に学芸会・お遊戯会の撮影で準備しておきたいアイテムをご紹介します。
必須アイテムはもちろん、「もしも」に備えてあると安心するアイテムまで幅広くピックアップ!
ぜひチェックしてみてくださいね。
三脚
学芸会・お遊戯会の撮影では「三脚」があると便利です。
カメラを三脚に固定して撮影することで、シャッタースピードを遅めに設定してもブレにくくなります。
また、写真撮影と同時に動画も撮影したいときには三脚の使用が必須!
動画撮影する端末を三脚に固定しておくことで、写真撮影に集中できます。
あると便利な三脚ですが、園や学校によっては三脚NGの場合もあるので、必ずチェックしておきましょう。
バッテリー
学芸会・お遊戯会前には、バッテリーの充電を満タンにしておきましょう。
たくさんシャッターを切っていると、どうしてもバッテリーが消耗してしまいます。
バッテリーの減りを気にしていると子どもの発表や撮影に集中できない場合も。
気兼ねなく連写したりたくさんシャッターを切ったりできるように、バッテリーの充電は満タンにしておいてくださいね。
また、カメラの機種によってはバッテリーの減りが早いものもあるかもしれません。
バッテリーの充電確認に加え、できればフル充電した予備のバッテリーがあると安心です。
メモリカードの容量のチェックも忘れずに!
たくさんシャッターを切りたい学芸会・お遊戯会では、メモリカードの容量に余裕を持たせておきましょう。
メモリカードの容量がないと写真が撮れなくなってしまいます。
たくさん写真を撮るために、メモリカードの容量には余裕を持っておくことが大切です。
あらかじめメモリカードの容量に余裕を持たせておくと、撮影に集中できますね。
こちらもバッテリーと同じように予備のメモリカードを準備しておくと安心です。
ちなみに、新しく準備しようか考えている方は、大容量で転送速度の早いメモリカードを選んでくださいね。
転送速度の遅いメモリカードでは、連写撮影後にカメラが写真を保存する時間が長くなってしまい、ベストショットを撮り逃してしまう可能性もあります。
まとめ
子どもの学芸会・お遊戯会のときに撮影する写真の撮り方について解説しました。
難しい環境での撮影であるからこそ、意識することや注意しなければいけないポイントがたくさんあります。
会場となる場所の環境状況を見極めて、適切な機材や設定に調節することで、学芸会・お遊戯会の写真が上手く撮れることでしょう。
上手く撮影することばかりに気を取られていると写真撮影に夢中になってしまい、子どもの発表を見逃してしまうこともあるので、撮影はほどほどに、子どもの頑張る姿を目にしっかり焼き付けてあげてくださいね。
ぜひこれから子どもの学芸会・お遊戯会が行われる人や今後の行事の参考にしてみてください。