旅行に行くと普段よりも多く写真を撮る機会が増えますよね。
非日常を味わえる旅行での写真はとびっきりオシャレに撮りたい!と考えている方も多いのではないでしょうか?
スマートフォンやコンデジでも、構図や光の向きなどいくつかのポイントを意識することで、一眼レフカメラのようなオシャレな写真が撮れるんです。
そこで今回は、オシャレな旅行の写真の撮り方をご紹介します。
家族旅行の写真やカップルでの旅行の写真の撮り方、おすすめのポーズなども併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事は、実務経験のあるプロカメラマン・フォトグラファーが監修しています。
旅行写真をオシャレに撮るポイント
非日常を味わえる旅行の写真をオシャレに切り取った写真は、まるでプロカメラマンが撮影した写真集のよう。
そんなオシャレな旅行写真を撮るにはいくつかのポイントがあります。
ここでは旅行写真をオシャレに撮るポイントをご紹介します。
どのシチュエーションでも共通する基本的な撮影ポイントを紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
背景を整えて余白を意識しよう
旅行の際に写真を撮る場合、人の多い観光スポットやフォトジェニックな場所などで写真を撮ることも多いでしょう。
写真を撮るときには、できる限り背景に人の写り込みや不要なものが画角の中に入らないように意識しましょう。
雰囲気の良く撮影したつもりでも、映り込むものによっては写真の雰囲気を損なってしまう場合も。
また、背景を整えると同時に「余白」も意識してみましょう。
写真の余白とは、見せたい被写体に対して意図的に空間を作ることで、被写体を際立たせること。
人や食べ物、観光名所など、見せたい被写体を画面いっぱいに写すのではなく、あえて余白を作ることで、被写体の存在感が出てオシャレな印象に仕上がりますよ。
旅行の風景は構図を意識して写真を撮ろう
旅行の写真に限らず、写真を撮るときには「構図」を意識することがとっても大切!
構図を意識することで、先ほどご紹介した余白が取れたり、被写体と背景のバランスも取れるので、ステキな写真が撮れます。
構図というと難しく感じるかと思いますが、使うのは三分割法構図や日の丸構図など、基本的な構図のみでOK!
少し意識するだけで劇的に撮る写真が変わるので、ぜひ意識してみてくださいね。
★スマホカメラ(iPhone)の場合
スマホカメラ(iPhone)でグリッド線を表示するには、設定アプリにあるカメラの項目から、グリッドをONにしましょう。
標準カメラを起動すると白いグリッド線が表示されますよ。
★一眼レフ、ミラーレスカメラの場合
一眼レフやミラーレスカメラなどのカメラの種類やメーカー、ほぼ全てのカメラにグリッド線表示機能が搭載されています。
メーカーによって表示方法は異なりますが、設定画面から「グリッド」という項目を探してください。
一眼レフやミラーレスの場合、基本になる9分割だけでなく、より細かい線が表示される24分割、9分割に斜めに線が入る対角線が表示されるカメラもあります。
三分割法構図
画面を縦と横、それぞれ3分割にしたら線の上や線に交わる点に被写体を配置する「三分割法構図」。
ベーシックな構図で扱いやすく、簡単にオシャレな写真に見えるので、覚えておくと便利な構図です。
- 人物やテーブルフォト、花などを被写体にするときには、線の交わる点に、
- 風景や建物のようなきれいな、水平線を感じられる被写体では線を意識してみましょう。
同じ三分割法構図でも、被写体に合わせて意識することで写真にしっかりとした安定感が得られるので、旅行の写真がワンランク上の1枚に仕上がりますよ。
三分割法構図は、どんな被写体にも合う構図なので、ぜひマスターしてくださいね!
日の丸構図
三分割法構と同じベーシックな「日の丸構図」。
日本の日の丸国旗のように被写体を真ん中に入れた構図のことを言います。
日の丸構図のように被写体を真ん中に入れることで、伝えたいことがストレートに表現できるため印象的な写真に仕上がるのです。
ただ、シンプルな構図であるがゆえに、撮り方によっては良くも悪くもありきたりな写真に仕上がってしまうことも。
上手く撮るポイントは「魅力的な被写体」を選ぶことと、先ほどご説明した「余白」を意識すること。
日の丸構図に合う被写体には、人物を撮るポートレート写真をはじめ、建物や一輪の花、背景と色味が違う被写体などを撮影すればダイナミックで印象的な写真に仕上がります。
また、ストレートに表現できる日の丸構図では他の構図以上に余白を意識して撮影することが大切です。
まるで余白で額縁を作ったかのように、余白を取り背景をたくさん入れることで、被写体が際立ち、自然と視線が誘導されます。
上手く余白が取れているか不安な場合は、いつもの撮影位置より一歩下がってみてください。
余白を取りすぎてバランスが悪いな、と感じる場合は撮影後に編集してトリミングすればOKなのです。
撮影時には自分自身が思っているよりも多く余白を取って撮影しましょう。
放射線構図
旅行先で訪れた景色の良い場所では「放射線構図」が大活躍しますよ!
放射線構図とは、一点から外側に向かって複数の線が放射状に広がっていく構図です。
ダイナミックで奥行きのある写真に仕上がるので、広大な自然の美しさや絶景が表現できますよ。
放射線構図では多少障害物や不要なものが写りこんでも、奥行きを十分に演出できます。
そのため、スナップ写真にもぴったり!
旅行中のスナップ写真にも挑戦してみよう
旅行では観光名所を訪れるだけでなく、その町の雰囲気を味わえる街並みを散策することも多いですよね。
そんな街歩きでは「スナップ写真」に挑戦してみましょう。
魅力的なスナップ写真を撮るポイントは、先ほどご紹介した光の向きとシンプルな構図。
光と影のコントラストがはっきりしたところを切り取ったり、逆光や半逆光でふんわりとノストラジックな雰囲気に仕上げても良いでしょう。
ちなみに、看板や建物を撮りたいときには、以下のように工夫してみると味のあるスナップ写真が撮れます。
- 正面から撮るのではなく、奥行きを出すように斜めから撮る
- ローアングルで撮影
フォトジェニックなスポットでは人物も一緒に入れてみて!
風景やオシャレな建物など、旅先にはフォトジェニックなスポットがたくさん!
フォトジェニックなスポットでは人物の写らない、風景のみの写真を撮りたくなりますが、自分や子ども、一緒に来た友達など、あえて人物も一緒に入れてみるとオシャレに仕上がりますよ。
フォトジェニックな風景と人物を一緒に撮りたいときには、人物を小さく写す「ポツンと構図」がマスト!
人物を小さく見せることでメインの風景が引き立ち、絵になる1枚が撮れますよ。
\ 当サイト限定 割引クーポン配布中! /
まだ見てなかったらみてね!
フォトブックを15年以上作り続けているフォトブックマニアが、
実際の仕上がりを徹底比較した結果はこちら↓
広大な景色の中ではパノラマ撮影を活用しよう
広大で美しい風景を撮影したいときには「パノラマ写真」に挑戦してみましょう。
パノラマ写真を活用することで、広角レンズでも収まりきらない広大な景色の全体像もキレイに画角内に収まります。
スマホカメラ(iPhone)でパノラマ写真を撮るには、カメラアプリを起動後、カメラのメニューにある「パノラマ」をタップします。
スマートフォンを縦に持ち、画面内に矢印が表示されたらシャッターボタンを押しながら、黄色い水平線に沿ってゆっくりとスマートフォンを動かしましょう。
ポイントはできる限り真っ直ぐ、水平にスマートフォンを動かすこと!
水平に動かせないと撮影した写真が歪んでしまうこともあります。
真似してみたい!旅行写真でおすすめのポーズ
オシャレな旅行の写真の撮り方について学んだら、旅行写真でおすすめのポーズをマスターしましょう。
ここからは写真映えするおすすめのポーズをご紹介します。
カップルや友達、家族となど、誰とどこへ行っても使える基本的なポーズばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カメラ目線だけでなく、旅行中の自然な表情も切り取ろう
写真撮影ではカメラ目線でポーズを決めた写真がメジャーになりますが、自然な表情を切り取ってみましょう!
カメラではなく他の場所を眺めてみたり、横顔を撮ってみても良いでしょう。
2人以上で撮る場合は、お互いに向かい合って撮影しても可愛いです。
自然な表情を切り取ることで、旅行の楽しさが伝わる写真が撮れますよ。
後ろ姿やパーツ撮りも!
表情の映える正面や横顔の写真だけでなく、後ろ姿を撮ったり、手元や足元などのパーツ撮りにも挑戦してみましょう。
絶景の中に人物を合わせた写真を撮りたいときに、後ろ姿で映ることで風景に溶け込んだ美しい写真が撮れます。
また、歩いているように片足をあげてみたり、2人以上で撮る場合はキレイな風景をバックに手をつないで撮っても良いでしょう。
身体の一部にフォーカスして撮影することで、よりオシャレで雰囲気のある写真に仕上がりますよ。
やっぱり笑顔が1番!
楽しい雰囲気の写真を撮るには、やはり笑顔の写真は外せません!
カメラ目線で笑おうとするとほとんどの方が不自然な表情になってしまうので、談笑中にさりげなくシャッターを切ることがおすすめです。
シャッターを切られることを意識してしまうとどうしても緊張してしまいますよね。
談笑中はリラックスしていることが多いので、撮られている意識が低くなり、自然な笑顔が引き出せるんです。
家族旅行写真の撮り方
ここからは家族旅行の写真の撮り方についてご紹介します。
先ほどご紹介したおすすめのポーズと合わせて活用すれば、旅行の思い出をステキに残せますので、ぜひおすすめポーズと合わせて参考にしてくださいね。
旅行中の子どもの自然な表情を撮ろう
家族旅行ではいつもと違う体験することも多く、非日常的な体験する子どもたちの表情は、イキイキとしてとても印象的です。
そんな印象的な表情をありのままの状態でぜひ残してあげてください。
子どもの写真を撮る際につい「こっちを向いて」「ポーズして」などといった声かけをしてしまいますが、声をかけることでどこか緊張してしまうこともあるので、コソッとさりげなく撮ってあげることがポイント。
楽しそうにしている姿をそのまま撮ってあげると作り込んでない、自然な表情が撮れますよ。
熱中しているときもあえて声はかけず、撮影してあげましょう。
★スマホカメラ(iPhone)の場合
スマホカメラ(iPhone)の場合、シャッターボタンを長押しすれば連写できますよ。
★一眼レフカメラ、ミラーレスカメラの場合
カメラの設定画面から連写モードに切り替えて撮影しましょう子どもだけでなく、いろんなシーンを切り取ろう
家族旅行ではどうしても子どもの写真ばかり意識してしまいますが、ママと子ども、パパと子どもなど、親子での写真も積極的に撮ってくださいね。
子どもの頃の記憶というのは意外にも曖昧なもので、大きくなると幼い頃の旅行は覚えていない…ということも。
いろいろなバリエーションで写真を撮っておくことで大きくなっても写真を通して思い出せます。
旅行で食べたものや子どもが熱中したものを撮ってみても!
子どもや家族での写真だけでなく、食べたものや子どもが熱中したものも撮影すると後日旅行の写真をアルバムにしたときにアクセントになります。
食べ物は食べている姿を写してみても良いでしょう。
子どもが熱中したものは、子どもの後ろ姿を一緒に写し出してみたり、子どもを前ボケにして熱中したものにピントを当ててみても面白いでしょう。
前ボケは、ボカしたいものにグッとレンズを近づけて被写体にピントを合わせると簡単に前ボケができます。
スマホカメラ(iPhone)で撮影する場合は、ポートレートモードの方が良いでしょう。
家族全員集合の旅行写真も忘れずに
せっかくの家族旅行なので、家族全員での集合写真も忘れずに撮ってくださいね。
三脚が立てられたり、スマートフォンを立てかける場所があればそこにスマートフォンを置いてセルフタイマーで撮影しましょう。
★スマホカメラ(iPhone)の場合
スマホカメラ(iPhone)でのセルフタイマーのやり方は、カメラアプリを起動後画面上部にある「 ^ 」マークをタップ。
タップするとセルフタイマーのマーク(時計のマーク)をタップし、設定したいタイマー時間を選びましょう。
その後、シャッターボタンをタップしたらカウントが始まりますので、設定した秒数後に撮影されます。
ちなみに、セルフ撮影が難しいときにはその場に居合わせた方にお願いしましょう。
お願いするときには、どんな写真を撮ってもらいたいのかイメージした上で「この場所でこんなイメージで撮影してください」とスマートフォン(カメラ)を渡しましょう。
また、この時に連写で何枚も撮ってもらうと安心です。
★一眼レフ、ミラーレスカメラの場合
一眼レフ、ミラーレスカメラでセルフタイマーで撮影したい場合は設定画面でセルフタイマーを選択。
シャッターボタンを押したら設定した秒数後に撮影されます。
また、専用のアプリを使って遠隔操作でシャッターを切ると良いタイミングで写真が撮れますよ。
旅行のカップル旅行写真の撮り方
ここからはカップルでの旅行写真の撮り方についてご紹介します。
カップルでの旅行写真では、2人で撮るよりも人を写さない風景写真や1人で写るソロショットがメインになってしまいますよね。
ここでは、カップルでの旅行写真をソロショットの撮り方と2人で撮るカップルフォトのおすすめの撮り方についてご紹介します。
カップル旅行で彼女や彼氏の「何気ない瞬間」を撮ってみよう
カップル旅行でのソロショットでは、フォトジェニックな風景の中でポーズを撮って撮影するだけでなく、何気ない瞬間をスナップ写真のように撮ってみましょう。
決めた表情も素敵ですが、彼氏、彼女の自然な表情もとても良いもの。
普段見る彼目線の彼女、彼女目線の彼を写し出すことができるので、思い出深い写真が撮れますよ。
何気ない瞬間を撮影するには、あえて声かけをせずにカメラを取り出し、急に声をかけた瞬間に写真を撮ってみましょう。
構図はシンプルな日の丸構図がマスト!
オシャレなカフェや街撮りなどで特におすすめです。
ちなみに、彼女を可愛く撮るには上から目線で、彼をかっこよく撮るには斜め下の方から軽く煽るように撮ってあげましょう。
上から目線で撮ってあげることで、目元がパッチリと可愛らしく撮れますし、斜め下の方から撮るとキリッとかっこよく撮れますよ鏡越しに撮ってみよう
旅館やホテルの個室等、2人で撮ることがなかなか難しい場所でのカップルフォトは、鏡を使うのがおすすめです。
鏡越しに映る姿を撮影することで、手軽にカップルフォトが撮れますよ。
ホテルや旅館にある全身鏡やお店にある大きな鏡、ガラスに映った姿など、鏡越しに映る姿を撮ってみましょう。
それでも写り込んでしまう場合は、撮影後にトリミングすればOKです。
セルフ撮影で旅行中のカップルフォトも
景色の良いところではぜひカップルフォトに挑戦してみてください。
カップルフォトは三脚を立てられる場所では三脚を立てたり、スマートフォンをセットできる場所があればそこにスマートフォンをセットしてセルフで撮影しましょう。
セルフ撮影ではセルフタイマーを使ったり、遠隔操作のできるスマホ用シャッターリモコンを使ってシャッターを切りましょう。
★スマホカメラ(iPhone)の場合
スマホカメラ(iPhone)でのセルフタイマーのやり方は、カメラアプリを起動後画面上部にある「 ^ 」マークをタップ。
タップするとセルフタイマーのマーク(時計のマーク)をタップし、設定したいタイマー時間を選びましょう。
その後、シャッターボタンをタップしたらカウントが始まりますので、設定した秒数後に撮影されます。
ちなみに、その場に居合わせた方にお願いするときには、どんな写真を撮ってもらいたいのかイメージした上で「この場所でこんなイメージで撮影してください」とスマートフォン(カメラ)を渡しましょう。
また、この時に連写で何枚も撮ってもらうと安心です。
★一眼レフ、ミラーレスカメラの場合
一眼レフ、ミラーレスカメラでセルフタイマーで撮影したい場合は設定画面でセルフタイマーを選択。
シャッターボタンを押したら設定した秒数後に撮影されます。
また、専用のアプリを使って遠隔操作でシャッターを切ると良いタイミングで写真が撮れますよ。
まとめ
今回は旅行の写真の撮り方を、おすすめのポーズや家族、カップルに分けての撮り方と併せてご紹介しました。
手軽に使えるスマホカメラでも、構図や余白、光の向きなどをちょっとした意識を変えて撮影することで、SNSで見るオシャレな写真が撮れます。
また、何気ない瞬間や後ろ姿など、被写体となる人に写真を撮られていることを意識させないように撮影することで、ナチュラルでオシャレな旅行の写真に仕上がるのです。