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「PUR製本」とは?通常の無線綴じより開きやすいフォトブック!

PUR製本のフォトブックを比較

無線綴じでも開きやすい!
フォトブックのPUR製本とは?

 

PUR製本は、PUR(略称)という製本糊を使用した無線綴じ製本のことです。

従来の一般的な製本糊の無線綴じよりページが開きやすく、丈夫です。
 
無線綴じでも開きやすいPUR製本

無線綴じでも開きやすいPUR製本

英語のフルネームは、「ポリウレタン 反応系 熱溶融 接着剤」という意味です。

PUR  =  Poly Urethane Reactive Hot-melt Adhesive

通称は「PUR系ホットメルト接着剤」ですが、略してPURとも呼ばれています。

PURは、水に反応する性質のポリウレタンを素材としたゲル状の接着剤です。

空気に触れないようパックされていますが、接着するものに塗布すると空気中の水分(湿気)に反応して硬化し、硬化反応が終了すると接着力の強い丈夫なフィルムになります。

PUR製本では、本文を無線綴じにするとき、背の部分に製本糊としてPURを塗布します。

PURの特性とPUR製本のメリット

従来の無線綴じでは、エチレンビニルアセテート(EVA)を素材とした「EVAホットメルト接着剤」が製本糊として使われてきました。

PURは製本糊としての歴史が浅い接着剤ですが、従来のホットメルト糊にはない優れた特性を備えています

【PURの特性1】接着力が強い。

PURにはEVAの数倍の接着強度があります。

PUR製本の接着力によるメリット

  • EVAに比べて少ない塗布量で綴じることができ、製本糊の層を薄くすることができます。EVAの背糊の層が厚さ約1mmかそれ以上の板状であるのに対し、PURでは厚さ0.3~0.5mmのフィルム状です。
  • 少ない塗布量でありながら本文ページをしっかりと保持し、ページの脱落を防ぎます。

【PURの特性2】硬化しても柔軟性が高い。

PUR製本の無線綴じと従来の無線綴じを比較

PUR製本の無線綴じと従来の無線綴じを比較(フォトブックを逆側に開いた状態

固まった状態でEVAの約2倍の伸張率があります。

PUR製本の柔軟性によるメリット

無線綴じでもページの開きが良く、見開きののど元まで見ることができます。(ただし、合紙綴じのように完全にフラットになるわけではありません)

【PURの特性3】インキ溶剤に反応しない。

EVAは印刷インキの溶剤に反応し、印刷部分が接着しにくいです。これが、無線綴じのページが脱落する一番の原因と思われます。しかし、PURは耐溶剤性に極めて優れ、印刷インキの溶剤で接着力を失うことはありません。

PUR製本の耐溶剤性によるメリット

  • のど元まで印刷されている本文ページでもしっかりと保持し、ページの脱落を防ぎます。
  • コート紙、アート紙などの塗工紙に対しても強い保持力を発揮します。

【PURの特性4】耐熱性に優れている。

加熱に強いPUR製本

PURも硬化が進行している段階では加熱によって軟化させることができます。しかし、硬化反応がいったん終了すると優れた耐熱性(-30℃位~120℃位)をもち、加熱による軟化・溶解が起きにくく、冷却されても劣化しにくくなります。

PUR製本の耐熱性によるメリット

  • EVAは40~45℃で溶解が起こります。しかし、PURは古紙リサイクルの溶解過程で熱による背糊の破砕・溶解が起きないので、背糊を100%除去することができます。
  • 古紙リサイクルの際に接着剤を取り除く必要がないことから、リサイクル性が高く、業界団体から「環境配慮型製本糊」に指定され、エコ意識の高いヨーロッパではすでに製本糊の主流となっています。

※ここに紹介しているPURとEVAに関する各種データは、一部メーカーや印刷業者の公表値です。必ずしもすべてのフォトブックに該当するとは限らないことを承知置きください。

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PUR製本のフォトブック

PUR製本を採用しているフォトブックは、

があります。

パーフェクトフォト

 

パーフェクトフォトブックはA4サイズ(縦長/横長)からCDサイズまで全8サイズが揃っていて、それぞれにハードカバー(上製本)とソフトカバー(並製本)があり、すべてのフォトブックにPUR製本が採用されています。

本文はPP加工(ラミネート加工)でコーティングされていて、仕上げの質感をを光沢(グロスPP加工)と艶消し(マットPP加工)から選択することができます。

ユーザーにとっては、自分の作りたい作品に合わせてブックタイプを細かく設定することができるので、使い勝手のいいフォトブックです。

また、印刷方式は液体トナー6色印刷( HP Indigo 12000 )なのでグラデーションがなめらかに仕上がります。

パーフェクトフォト公式サイト

フォトレボ

フォトレボで実際に作ったフォトブックの見開き

フォトレボの運営企業であるダンクセキは、もともと老舗の製本会社です。
当サイトで紹介してきたフォトブック企業の中では、PUR製本機の導入がもっとも早かった企業です。

フォトレボ ハードカバーの製本・綴じ方(俯瞰で撮影)

フォトレボ ハードカバーの製本・綴じ方(俯瞰で撮影)

フォトレボのフォトブックは、ソフトカバーの並製本でもハードカバーの上製本タイプでも、すべてにPUR製本が採用されています。

製品の安全性にも配慮されていて、フォトレボのPUR製本に関するサイト説明には「糊に有害物質が含まれておらず、環境対応にも優れています」と明記されています。
製本糊としてのPURは工業製品の安全基準にたいへんきびしいEUのドイツ企業が開発したものです。

また、本文ページは超高画質なDreamlabo 5000 7色印刷のフォトブックなので、プロの写真家にもおすすめです。

フォトレボの公式サイトはこちら

PUR製本は開きやすく丈夫ですが、
最も開きやすいのは「合紙綴じ」のフォトブックです。

フォトブックの綴じ方を開きやすい順に並べると、

  1. 「合紙綴じ」のフォトブック (最も開きやすい。180度フラットに開ける。)2ページに渡る大胆な写真配置にも向いています。

  2. 「無線綴じのPUR製本」または「糸綴じ」のフォトブック(開きやすい)

  3. 「従来の無線綴じ」(中央部が開きづらい)

例外:リング綴じ」のフォトブック 360度開けますが、中央部がリングになるため、2ページに渡る写真配置はおすすめできません。

フォトブックマニアが、フォトブックの綴じ方で一番おすすめするのは「合紙綴じ」のフォトブックです。

こちらもご参考に。