現在、フォトブックの製本では、本文ページの綴じ方として主に以下5種類の方法が用いられています。
- 合紙綴じ おすすめ
- 無線綴じ
- PUR製本の無線綴じ
- 糸綴じ
- リング綴じ
ハードカバーとソフトカバーの違いはこちら
目次
フォトブックの綴じ方の違い
まだ見てなかったらみてね!
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「合紙綴じ」は180度フルフラットに開けるフォトブックの綴じ方
合紙綴じ(合紙製本)は本文ページを1枚の印画紙または印刷紙に見開き2ページずつ出力して、印刷面を内側にして谷折りにし、隣り合うページの裏面同士を貼り合わせる綴じ方です。
用紙が貼り合わせてある分、ページが厚くなり、写真集や書籍というよりも、記念アルバム(卒業アルバム・七五三・結婚式アルバムなど)のたたずまいです。
無線綴じと合紙綴じの違い | |
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合紙綴じの見開き | 無線綴じの見開き |
合紙綴じの フォトブック |
紙が薄い フォトブック |
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紙が厚いので破けにくい。 |
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ページが厚く、折れにくく、破れにくいので、子供が雑に扱っても大丈夫です。
長期保存のフォトブックには特におすすめの綴じ方です。
「無線綴じ」はもっとも普及しているフォトブックの綴じ方
無線綴じとは、すべての本文用紙を束ねた背に樹脂製の製本糊を塗って固める綴じ方です。糸綴じ・中綴じのように糸や針金を使わないことから無線綴じと呼ばれています。
速く安く経済的に仕上げられるため、一般の書籍・雑誌でもっとも普及している綴じ方であり、フォトブックでも多用されています。
しかし、従来の製本糊(ホットメルト接着剤)を使用した無線綴じは、ノドの開きが悪い(ページが開きにくい)ため、強く押し広げたりした場合にページが脱落する場合があります。また、中央部分が見づらいため、レイアウトに注意する必要があります。のど付近に余白を設けたレイアウトがおすすめです。
新しい製本糊(略称・PUR)を使用した「PUR製本の無線綴じ」もあり、PUR製本の無線綴じは通常の無線綴じより開きやすいです。
「PUR製本の無線綴じ」は、通常の無線綴じより開きやすい
PUR製本は、PUR(略称)という新しい製本糊を使用した無線綴じのことです。日本の印刷・製本業界でも採用する企業が増え始め、従来の無線綴じと差別してPUR製本という呼称が使われています。
PURは、従来のホットメルト糊よりも接着力が強く、固まっても柔軟性が高いため、無線綴じでもノドの部分を開きやすいというメリットがあります。
ただし、合紙綴じのように中央部が完全フラットになるわけではありません。
PUR製本のフォトブックについて詳しくはこちら
「糸綴じ」は開きやすく耐久性抜群のフォトブックの綴じ方
糸綴じとは、本文用紙を一定枚数束ねて二つ折りにした折り丁(おりちょう)の背に糸を通して綴じ、さらに同じ糸で他の折り丁も綴じ合わせた製本方法です。
折り丁ひとつのページ数は4の倍数になります。これに背表紙付きのハードカバーで装丁した冊子は丈夫で耐久性があり、高級な製本様式である上製本(じょうせいぼん)は、本来、糸綴じでした。
糸綴じは通常の無線綴じよりもノド(ページの背に近い部分)まで開きやすいです。
フォトブックで糸綴じを採用している業者は、ごくわずかです。
- マイブック(DX / シンプル / MINI)
- https://print-m.co.jp/photobook/141_1.html(ハードカバー / ソフトカバー)
「リング綴じ」は360度開けるフォトブックの綴じ方
リング綴じとは、合紙綴じや無線綴じのように糊づけせず、用紙に空けた穴にリングを通して綴じる製本方法です。
リング綴じはカレンダー、スケッチブック、ノートやダイアリーなどによく採用されています。プラスチック製リングもありますが、フォトブックには丈夫なワイヤー(鉄線)製が適しています。
カジュアルな雰囲気で値段もハードカバーより安価です。
背表紙が無いので、背表紙にタイトルを入れることはできません。
書棚に立てて並べたとき目的のフォトブックがわかりにくいというデメリットがあります。
表紙・ページを360度スムーズに開くことができるので、好きな写真を表に出して、お部屋の飾りにもなります。
- 富士フイルム(フォトブックリング)
「中綴じ(針金中綴じ)」は中央をホチキスで留めるフォトブックの綴じ方
中綴じは、針金綴じの一種で、表紙と本文を重ねて中央部分をホチキス(ステープル)で綴じ合わせ、二つ折りにする製本方法です。ホチキス製本とも呼ばれます。
低予算でできる簡便な製本方法です。
背表紙はなく、ページ数は少なめのものしか作れません。
ページが開きやすいですが、他の製本方法と比べ、ページが脱落しやすく、耐久性に劣ります。
また、中綴じで作ったフォトブックは、「幼児が触れる環境」では安全性に注意が必要です。扱い方によっては針が露出するリスクがあり、怪我の原因となることがあります。
ジャケットがついているのは「ジャケット付(巻カバー)」タイプ
「綴じ方」とは異なりますが、装丁の特徴として「ジャケット付(巻カバー付)」のフォトブックもあるのでご紹介します。
「ジャケット付」とは、別に表紙の写真を印刷した一枚の表紙(ジャケット・巻カバー)で、本文の表裏を包んでいるタイプです。
透明カバーなどで保護するのがおすすめです。
- 富士フイルム PhotoZINE(BOOKタイプ)
- しまうまプリントしまうまプリント (スタンダード)
- Photoback
- DPE宅配便(かんたんフォトブック)
フォトブックマニアおすすめの綴じ方は?
フォトブックマニアがおすすめするフォトブックの綴じ方は、「合紙綴じ」です。
合紙綴じなら、すべての見開きで印刷面が切れ目なく連続し、180度開き切ることができるので、写真を2ページに渡って全面に使ったデザインが可能です。
無線綴じのように綴じ込み部分が見えにくくなることがないので自由なレイアウトが可能です。
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