納得できるフォトブックを制作したいなら、表紙も自由に編集・デザインができる編集ソフトのフォトブックを選んだ方がよいでしょう。表紙デザインのデザインテンプレートが選択できるフォトブックもいくつかあり、自分でデザインする手間が省けるので便利です。
フォトブックマニアでは、表紙に使える無料テンプレートもご用意していますので、表紙のデザイン例とともにご紹介します。
目次
テンプレートや素材を使ってフォトブックの表紙を作ってみよう
フォトブックマニアでは、無料ダウンロードできるフォトブックテンプレートと、フォトブック装飾用イラスト・スタンプを配布しています。
子供・誕生日・七五三・誕生日・結婚式・など、シーン別のフォトブック表紙用・本文用テンプレートとイラスト素材があります。詳細はこちら
無料デザインツールcanvaでも 表紙デザインが作れます。
以下はcanva の無料デザインテンプレートを使って横長ワイドタイプの表紙をデザインしました。
「フォトブック」のカテゴリにあったテンプレートを使っています。(→詳しくはこちら)中央に丸いスペースを設けていて、タイトルが目立ち表紙らしいデザインですね。3枚写真を配置できます。配置する写真はメリハリをつけて、手のアップ・顔のアップ・全身などと変化があるとおしゃれに決まります。
お誕生日のフォトブックをイメージしたデザイン。表紙にもぴったりです。
ポラロイド風の素材が使えるテンプレートもあります。
canvaのテンプレートを使えば、簡単におしゃれなフォトブックの表紙が作れます。
まだ見てなかったらみてね!
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シンプルな表紙レイアウト
上掲のようなデザインテンプレートは使わず、シンプルな表紙をレイアウトをするときのポイントを説明します。
フォトブックは編集が自由にできるフォトブックを選びましょう。
フォトブックの表紙の文字は、一般に
- タイトル
- サブタイトル
- ボリュームナンバー
くらいのものです。
したがって、文字レイアウトをするのは簡単なのですが、問題は表紙写真との関係です。
市販の写真集の場合は、文字を写真の上にレイアウトしていないものが多いです。
写真の中に文字を挿入すると、写真の絵柄によっては文字が読みづらくなります。
写真上に文字を乗せたいとき
写真上に文字を載せる場合は、ある程度レイアウトのデザインセンスが必要ですが、ばっちり美しくハマるととてもおしゃれな表紙デザインになります。
写真背景の明度差・色差のない広めの空間にタイトルを入れるのが良いです。
広告写真や雑誌のカバー写真では、通常、まず文字を含めた表紙全体のカバーデザインを確定してから、それに合わせた写真を撮影します。
フォトブックの場合も、まず表紙のサムネールやラフデザインを描いて構図と文字位置を考えておき、それに合わせた写真を撮影できれば理想です。
すでに撮影した写真の中から表紙の写真(写真上に文字を入れたい)を選ぶ場合は、「空」「白い壁」など、明度差・色差のない広めの空間が多い写真を選びましょう。
フォトブックの背表紙と背文字
フォトブックの背表紙には、一般的に表紙と同じタイトルが入ります。
(自由編集のできるフォトブックなら、自由に変更が可能です)
「背表紙」とは?
背表紙というのは、本来、上製本(ハードカバー)の表紙で背の部分のことを指し、表と裏の表紙とは別に短冊形の厚紙が芯材として入っています。
一般書籍では背表紙全体が曲面になった「丸背」と平らな「角背」がありますが、
フォトブックマニアで作成した数十社のフォトブックはすべて「角背」でした。
フォトブック業界では並製本(ソフトカバー)でも、
背文字を印刷できる背幅がある場合は背表紙と呼んでいます。
背タイトル文字は和文・縦組みが基本で、一番読みやすいです。
しかし、フォトブック編集ソフトによっては横組みしかできない場合もあります。
その場合は、以下のように文字を一文字ずつ改行することで、縦組みにできます。
例
・
成
長
記
録
3
歳
英語などの欧文の背タイトル文字を使う場合は、横組みを90度回転させた表示になります。
背タイトル文字を印刷するときは背景デザインに注意
写真が背表紙にまでかかっている場合、
普通のブラック一色の文字や白一色の文字(白抜き)のタイトルでは読みにくくなることがあります。
そういう場合は、幅広の白縁を付けた文字にすると読めるようにはなりますが、
ごちゃついた印象になりやすいです。
それを回避するもっともノーマルな方法は、写真を背表紙にまでレイアウトしないことです。
もし写真を背表紙まで回したい場合は、上掲のように、
写真の明度差の少ない部分が背表紙にくるようレイアウト・トリミングを調整しましょう。
背文字を印刷するときは十分な背幅が必要
上掲のような、並製本のソフトカバーで「ページ数が少ない」「背幅が2ミリ程度しかない」ような薄いフォトブックでは、背文字がズレる可能性があります。
製本作業における1~2ミリ程度の位置ズレは誤差の範囲内に起こるもので、わずか2〜3ミリほどしかない薄いフォトブックで背文字が1ミリでもセンターを外していれば、その印刷位置のズレは一目瞭然です。
また、その薄さでは文字サイズも小さくなり読みづらく、同じ製本タイプの一般的なパンフレットでは、背文字を入れないことが多いです。
上製本ハードカバーのフォトブックであれば、ページ数が少なくても読みやすい大きさの背文字を印刷できるだけの背幅がありますから、しっかり読ませるタイトルを背表紙にレイアウトしたい場合はハードカバーを選んだ方が良いでしょう。
フォトブック業者の中でも製本会社としての伝統をもつフォトレボなどは、並製本でも丁寧な製本です。
フォトブックの裏表紙
裏表紙は、表紙をひっくり返した側になります。
フォトブック会社によってはバーコードが印刷されます。
参考:ロゴ・QRコード・バーコードの記載が「無い」フォトブックと「ある」フォトブック
裏表紙デザインの基本的な考え方
表紙のどちらの面が表1(おもて表紙)なのかひと目で分かるようにデザインしましょう。
裏表紙は控えめな写真をレイアウトするのがおすすめです。
- 正面を向いていない写真を使う(横顔・後ろ姿など)
- 正面を向いている写真を使う場合は、表紙より小さめにレイアウトする
表紙の正しい呼び方
出版・印刷・製本の業界では、いわゆる裏表紙のことを表4と呼びます。
表4と連続する表側の表紙を表1、その裏面が表2、表4の裏面が表3です。
ページ番号(P1など)と同様に記号で表示するときは、英語で表紙を意味する単語「cover」のイニシャルに番号を振って、C1、C2、C3、C4 と書きます。
一般に「表紙」と呼ばれているのは表1(C1)と表4(C4)のことで、そのデザインのことをカバーデザインと呼びます。
まとめ
- 無料テンプレートや素材を使ってフォトブックの表紙を作ってみよう
- 写真上に文字を乗せたいときは明度差・色差のない広めの空間にタイトルを入れよう
- 背タイトル文字を入れるときは背景デザインに注意
- フォトブックの裏表紙はシンプルに控えめな写真を使おう