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キヤノン フォトジュエルS(PhotoJewel S)で5種のフォトブックを作ってみた!口コミレビュー

フォトブック制作・仕上がりの写真撮影・検証・記事執筆:フォトブックマニア

キヤノンのフォトジュエルS(PhotoJewelS )は、同社の業務用フォトプリンター DreamLabo 5000 の7色印刷によって誰でも最高画質の写真集が作れるフォトブックサイトでした。

PhotoJewel S は2023年10月3日(火)にサービス終了しました。現在は新規注文できません。

結論から言うと、フォトジュエルSと同じ DreamLabo 5000 の7色印刷でフォトブックを作りたい方には、フォトレボマイブックFLATが代替候補です(詳しくは7色印刷フォトブックの比較をご参照ください)。

本記事は、フォトブックを16年間・57商品以上(同一商品の重複なし)実測してきた当サイトが、実際にフォトジュエルSのフォトブックを作成して比較した実測レビューの記録として残しています。

目次 閉じる

フォトジュエルS(PhotoJewel S)のフォトブック一覧表【サービス終了時の記録】

フォトブックのアイテムは、製本タイプの異なる4種類でした。アイテムによって選べるサイズや本文用紙が異なりました。

※以下の一覧表は、当サイトが実際に作成した当時(2019年〜2023年)の仕様・価格の記録です。

アイテム おすすめ ハードカバー
レイフラット
ハードカバー
フルフラット
ハードカバー
スタンダード
ソフトカバー
スタンダード
外観
表紙
製本
綴じ方
ハードカバー / 合紙綴じ
ハードカバー
フラットタイプの製本

ハードカバー / 無線綴じ
ソフトカバー / 無線綴じ
サイズ
(本文)
21cmスクエア( 内寸:204 x 204mm )
30cmスクエア( 内寸:294 x 294mm )
A4タテ( 内寸:291 x 204mm )
A4ヨコ( 内寸:204 x 291mm )
30cmスクエア
A4タテ
A4ヨコ
21cm
スクエア
15cmスクエア
( 内寸:148 x 148mm )

21cmスクエア
本文用紙
印刷方式
画質
選択可:光沢紙 / ラスター紙
ファインアート紙
光沢紙 半光沢紙 選択可:半光沢紙 / 光沢紙

全商品DreamLabo 5000 の インクジェット7色印刷(用紙により若干発色が異なります)

フォトジュエル S 光沢紙 フォトジュエル  半光沢紙(サテン) フォトジュエル S ファインアート紙 フォトジュエルS ラスター紙

通常価格
(税込)
21cmスクエア・光沢紙 20P
7,128円 ~
21cmスクエア・光沢紙 20P
4,928円 ~
21cmスクエア・半光沢紙 20P
3,278円 ~
15cmスクエア・半光沢紙 20P
1,628円 ~
編集
アプリ
パソコンソフト 対応OS
Windows 7 以上、OS X 10.9.5 以上
パソコンソフト 対応OS
Windows 7 以上、OS X 10.9.5 以上

スマホ / タブレットアプリ 対応OS
Android 4.4 以上、iOS 11.0 以上
ページ数
写真枚数
見開き2Pに最大30枚 パソコン版
見開き2Pに最大30枚

スマホ・タブレット版
20P:20枚 ~ 50枚
配送方法
送料
(税込)
・宅配便:880円 ・メール便:330円
※メール便の対象は、ソフトカバー2冊またはハードカバー・21cmスクエア1冊に限定。
納期 注文完了から概ね2週間でお届け
無線綴じの「スタンダード」は、他社の同サイズの7色印刷フォトブックと比較すると「最安値級の価格設定」で大変お得でした。
 


スマホアプリ
からの注文は、選べるアイテム、サイズ、ページ数が限定されていましたが、
画質はパソコンからの注文と同じく、超高画質なDreamLabo5000 7色印刷でした。

※上掲の画像で表紙に黒い帯のあるものは2019年に作成したものですが、2022年に再度同じ写真の光沢紙で作成したところ、発色の美しさが向上していました。制作ソフトもバージョンアップされていました。

フォトブックマニアのおすすめは合紙綴じの「レイフラットでした
※レイフラットはパソコンからの注文限定商品でした

安価に作りたい場合には、無線綴じの「スタンダード」が適していました。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)の画質は?【実測記録】

フォトジュエルSのフォトブックは、すべてキヤノンの業務用フォトプリンター DreamLabo 5000 (7色インクジェットプリンター)で印刷されていました。


キヤノン純正の写真用紙に印刷される写真は、色再現性と諧調性に極めて優れ、深みのあるリアルな色合いと滑らかで自然なグラデーションを表現できました。高品位のオフセット印刷や銀塩プリントに勝る高画質な写真印刷でした。

用紙が4種類

フォトジュエルSで使用されていた純正写真用紙は、以下の4種類でした。

 

用紙 特徴

フォトジュエル S 本文の紙質(光沢紙 / グロッシー)光沢紙(グロッシー)

ツヤツヤした鏡面の光沢

フォトジュエル S 本文の紙質(半光沢紙 / サテン)

半光沢紙(サテン)

フォトジュエル  半光沢紙(サテン)落ち着いた半光沢のツヤ感


ラスター紙

落ち着いた半光沢のツヤ感
半光沢紙(サテン)に近い

ファインアート紙

完全にツヤ無し無光沢
画用紙のような質感

DreamLabo 5000のフォトブックで、用紙が4種類もあるのはフォトジュエルSだけでした。
特に「ファインアート紙」の、完全ツヤ無しでマットな質感は、しっとりとした高級感があり、他社にはなかなか無い貴重な仕様でした。まるでアート作品のようなフォトブックが作れました。

製本タイプにより選べる用紙が変わりました

  • スタンダード→光沢紙、半光沢紙
  • フルフラット(パソコン注文限定)→光沢紙のみ
  • レイフラット(パソコン注文限定)→光沢紙、ラスター紙、ファインアート紙

ファインアート紙ラスター紙はパソコンからの注文のみに対応していた「レイフラット」でしか選べませんでした。
光沢紙は全てのタイプで使用可能でした。

光沢紙(グロッシー)の印刷画質

フォトジュエル S 本文の紙質(光沢紙 / グロッシー)

紙質(光沢感)カメラ撮影

「光沢紙」は、キヤノン純正・DreamLabo5000専用の光沢写真用紙です。つやのある表面で発色に優れ、滑らかなグラデーションが美しい写真に仕上がりました。
髪の毛や衣服の布地、ペットの毛並みなど、被写体のディテールや質感が精緻かつリアルに表現されました。

※2022年に再度同じ写真で作成したところ、初回(2019年)よりも発色の美しさが向上していました。制作ソフトもバージョンアップされていました。スキャン画像は新しい2022年のものです。

フォトジュエル S  CMYKで発色・色味の比較(光沢紙)

フォトジュエル S  CMYKで発色・色味の比較(光沢紙)

DreamLabo5000の専用紙は、キヤノン純正インクとの組み合わせで、暗所保存 300年という印刷耐久性があります。その中でも光沢紙は厚手なので、長く大切に残したい写真集に最適でした。

半光沢紙(サテン)の印刷画質

フォトジュエル S 本文の紙質(半光沢紙 / サテン)

紙質(光沢感)カメラ撮影

「半光沢紙」は、光沢紙よりも光の反射を抑えたキヤノン純正・DreamLabo5000専用の写真用紙です。完全なつや消しではなく、上品なつや感を残した、落ち着いた高級感のある写真画質になりました。

基本の諧調性は光沢紙とあまり変わらず、深みのある色合いやグラデーションの表現力も同様に優れていました。

※2023年に再度同じ写真で作成したところ、初回(2019年)よりも発色の美しさが向上していました。制作ソフトもバージョンアップされていました。スキャン画像は新しい2023年のものです。

印刷の耐久性は光沢紙と同様である上に、耐水性があり、光沢紙よりも指紋が付きにくいのも特長でした。
厚みは同じ製本方法で比較した場合、光沢紙よりも若干薄めでした。

ラスター紙の印刷画質

紙質(光沢感)カメラ撮影

ラスター紙」は、レイフラット限定・パソコン注文限定でした。キヤノン純正・DreamLabo5000専用の写真用紙です。

半光沢紙(サテン)の仕上がりに似ています。微粒面は控えめな光沢があり、マット紙のように色が沈むこともないので、暗部のディテールまできれいに表現されていました。
光沢紙のような派手さはありませんが、高級感のある上質な仕上がりでした。

ファインアート紙の印刷画質

紙質(光沢感)カメラ撮影

ファインアート紙」は、レイフラット限定・パソコン注文限定でした。キヤノン純正・DreamLabo5000専用の写真用紙です。

キヤノン純正のファインアート紙は、原料にパルプを使用していない綿100%のコットン紙です。印刷面のコート層は染料インクが浸透しやすく、その表層部分に顔料インクの色粒子がむらなく固着する構造になっています。

DreamLabo 5000 による[光沢]、[半光沢]、[ラスター]は染料インクだけで印刷されていましたが、[ファインアート]は染料インクと顔料インク(どちらもキヤノン純正品)を組み合わせて印刷されていました。それによって、暗部のグラデーションまで忠実に再現できる表現力と色再現性を実現していました。

完全にマットで無光沢なしっとりとした紙の質感、さらにこの超高画質は、他社ではなかなか実現できない仕様でした。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)の表紙の光沢感

フォトジュエルSの表紙は、すべてツヤのない無光沢でした。
さらさらとした質感で、上品で高級感のある仕上がりでした。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)の製本は4種類

 

フォトジュエルSのフォトブックは、製本方式の違いによって以下の4アイテムに分けられていました。

アイテム名 製本方式

おすすめ
ハードカバー

レイフラット

ハードカバー/上製本
合紙綴じ
ハードカバー
フルフラット
ハードカバー / 上製本
中央をテープで止めたフラット製本
ハードカバー
スタンダード
ハードカバー/上製本
無線綴じ
ソフトカバー
スタンダード
ソフトカバー / 並製本
無線綴じ
一番おすすめだったのはハードカバー / レイフラットでした。
完全にフラットに開くことができる合紙綴じで、見開き2ページにわたるダイナミックな写真レイアウトが可能でした。
 
ただし、レイフラットはPC(パソコン)からの注文限定商品で、スマホからは注文できませんでした。

ハードカバーのレイフラット(合紙綴じ)

フォトジュエルS ハードカバー レイフラット(合紙綴じ)

PhotoJewel S のレイフラットは、合紙綴じでした。

見開きページの印刷紙を二つ折りにして貼り合わせているので、切れ目のない1枚紙の見開きを、180度フルフラットに開くことができました。

片面印刷の見開き用紙を谷折りで貼り合わせるので、ページが厚く丈夫でした。ちょっとしたことでは破れたり折れたりしにくく、子供の絵本や卒業アルバムと同じ綴じ方です。

無線綴じと違って、中央の綴じ合わせ部分(のど)が隠れないので、自由なレイアウトが可能でした。(→合紙綴じとは

見返し(表紙と本文を接合する丈夫な紙)には黒色の質感ある用紙が使われていて、フォトブックが引き締まった印象になり、高級感がありました。

ハードカバーのフルフラット(中央をテープでとめたフラットな製本)

フォトジュエル  ハードカバー フルフラット

 

PhotoJewel S のフルフラットは、両面印刷の本文ページを透明の極薄製本テープで綴じ合わせる製本方法でした。
見開きをフラットに180度開くことができました。

 
合紙綴じと違う点
は、

  • 見開き中央に縦の切れ目が入りました。
  • 合紙綴じ(レイフラット)よりページが薄いですが、その分、軽く・薄くコンパクトでした。

180度に開けるタイプが希望で、持ち運びをする用途や、収納スペースを削減したい場合におすすめでした。

フルフラットとスタンダードには、黒の見返しと遊び紙(見返し遊び)がついていました。本文のトップページはタイトルだけの扉、ラストページは奥付けになっていました。

ハードカバーのスタンダード(無線綴じ)

【ハードカバー】フォトジュエルS  スタンダード

PhotoJewel S のスタンダードは、無線綴じでした。黒色の見返しがついていること、扉、奥付けなどはフルフラットと同じでした。

無線綴じは、フォトブックのもっともスタンダード(標準的)な綴じ方です。
一般書籍や雑誌、パンフレットでも主要な綴じ方となっています。

無線綴じが普及している理由としては、製本作業が簡単、汎用性が高く様々な冊子に利用できるなどのメリットが挙げられますが、フォトブックを作る私たちにとってのメリットは経済性です。

一般に、無線綴じのフォトブックは、合紙綴じ、糸綴じなどのフォトブックより低価格です。

PhotoJewel S のスタンダード(無線綴じ)の価格はかなり安価な設定で、「DreamLabo 5000 7色印刷」+「無線綴じ」の組み合わせのフォトブックとしては最安値級でした。

無線綴じとフラット製本(フルフラット)の違いを比較

無線綴じとフラット製本(フルフラット)の違いを比較

無線綴じのフォトブックは見開きをフラットに開くことができません。ページののど(綴じ合わせ部分)を開き切れないので、のどの部分で写真や文字が隠れないようにレイアウトに注意しなければなりません。

また、フルフラットはスタンダードよりひとまわり大きい仕様になっていました。

ソフトカバーは無線綴じのみ

【ソフトカバー】フォトジュエル S

PhotoJewel S のソフトカバーは、無線綴じでした。

本文を1枚紙の表紙でくるみ、本文の背の部分で表紙に糊付けされているシンプルな製本でした。

本文のトップページはタイトルのみの扉で、ラストページは奥付けでした。
並製本なので表紙は柔らかく曲がるタイプでした。
本文の画質はハードカバーと変わらないので、安価に高画質なフォトブックが欲しい場合におすすめでした。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)の編集方法

注文手順は次の3ステップでした

  • STEP.1
    ブックタイプと写真の選択
    パソコンまたはスマホに専用アプリをインストールし、作りたいブックタイプと使いたい写真を選択。
  • STEP.2
    自動レイアウトか手動レイアウトを選択
    写真の時系列や名前などに基づいて、写真配列を自動レイアウトで一気に作成できました。
  • STEP.3
    デザイン・写真をチェックして注文
    背景色・模様や写真の調整、入れ替えなどをしてデザインを完成させたら即注文できました。
編集作業が高度に自動化されていることで、写真点数が多くても手間と時間をかけずにセンスのいい作品に仕上げることができました。
 

PhotoJewel S の編集方法の詳しい解説は以下記事にまとめました!

スマホ・タブレット版の編集アプリ

スマホアプリも Android版iPhone版がダウンロードできました。対応OSは、Android 4.4 以上、iOS 11.0 以上でした。

スマホアプリから注文できるアイテムは、ハードカバー / スタンダードの 21cmスクエアとソフトカバー / スタンダードの 15cm / 21cmスクエアに限られていました。

本文は 20ページ、写真枚数は最大 50 枚までに限定されていました。

実際に編集してみたところ、見開き(2ページ)に最大6枚でレイアウトできました。

  • 背景色の設定
  • テキストを自由な位置に配置
  • いくつかのレイアウトパターンからレイアウトを選択

が可能でした。

写真を透かして背景にレイアウトできるのが珍しい特徴でした。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)の配送サービス

PhotoJewel S の配送方法は

  • 宅配便:税込880円
  • メール便:税込330円

が利用できました。

ただし、メール便が利用できるのは、ソフトカバー2冊または ハードカバー・21cmスクエア1冊に限定されていました。

納期は「注文完了から概ね2週間でお届け」でした。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)フォトブックマニアの口コミまとめ【実測評価の記録】

おすすめポイント・メリット・長所・良いところ

  • 全商品が超高画質なDreamLabo 5000 の7色インクジェット印刷!
  • 用紙が選べた!
  • 合紙綴じタイプのフォトブックも作れた!
  • たくさんの写真でも速くセンスよくレイアウトできた。(自動レイアウト機能)

残念ポイント・デメリット・短所・悪いところ

  • スマホから作れるアイテムとページ数、写真枚数が限定されていて、レイフラット・フルフラットの商品が作れなかった
  • 納期が遅めだった
フォトジュエルSは、DreamLabo 5000 7色印刷の超高画質なプロ仕様フォトブックを、合紙綴じで作れる貴重なフォトブックサイトでした。


操作性の良い「自動レイアウト」機能は、大量のスナップを印刷したいときにとくに活用できました。サービス終了は非常に残念です。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)の代わりになるフォトブックは?【DreamLabo 5000印刷の代替】

フォトジュエルSと同じキヤノン DreamLabo 5000 の7色インクジェット印刷を採用しているフォトブックサービスは、他にもあります。当サイトで実際に作成して実測レビューした中では、以下が代替候補です。

  • フォトレボ:本文がDreamLabo 5000の7色印刷。無線綴じのソフトカバー・ハードカバーから、合紙綴じの「レイフラット」まで選べます。
  • マイブックFLAT:DreamLabo 5000の7色印刷 × 合紙綴じのフルフラット製本。フォトジュエルSの「レイフラット」に近い仕様です。

そのほかのDreamLabo 5000(7色印刷)のフォトブックは、以下の比較記事にまとめています。

フォトジュエルS(PhotoJewel S)に関するよくある質問

Q. フォトジュエルS(PhotoJewel S)はいつサービス終了しましたか?

2023年10月3日(火)にサービス終了しました。現在は新規注文できません。本記事は、当サイトが実際に作成した実測レビューの記録として残しています。

Q. フォトジュエルSのレイフラット(合紙綴じ)の代わりになるフォトブックはありますか?

合紙綴じでフラットに開くフォトブックなら、富士フイルム フォトブックハードカバーマイブック FLATや、フォトレボのレイフラットが候補です。合紙綴じの特徴は合紙綴じフォトブックの解説記事で詳しく説明しています。

Q. フォトジュエルSの画質は実際どうでしたか?

当サイトの実測では、色再現性と諧調性に極めて優れ、オフセット印刷や銀塩プリントに勝る高画質でした。特にレイフラット限定の「ファインアート紙」は、完全マットなコットン紙で、他社ではなかなか無い貴重な仕様でした。