七五三は、お子さまの成長を祝う大切な節目。撮影のために写真スタジオを予約し、和装やドレス姿を記念に残すご家庭も多いでしょう。
多くの写真スタジオでは、「撮影+アルバム作成」をセットにしたプランが用意されていますが、実際には「作らなくても良かった」「データだけで十分だった」という声も少なくありません。
この記事では、七五三ならではのアルバムの後悔ポイントと、よりお得に思い出を残すための代替方法もご紹介します。
目次
七五三アルバムは必要?作成するメリットとは
- 形として長く残せる
データは劣化や紛失のリスクがありますが、アルバムは家族の記念品として何十年も保管可能。 - 見返しやすい
イベントごとにまとめられているため、家族や親戚と一緒に見返す時間を楽しめます。 - デザイン性が高い
プロが構成・印刷したアルバムは、写真の見せ方や紙質が高品質。 - 祖父母への贈り物にも良い
祖父母へのプレゼントとしてもおすすめです。
このように、アルバムには長く残す価値がありますが、価格や仕様の制限による後悔ポイントも存在します。
写真スタジオで作る七五三アルバムの一般的な価格と仕様
七五三アルバムの価格や仕様は、写真スタジオによってさまざまです。ここでは、参考として全国展開の写真スタジオA社が提供している七五三撮影プランの内容をもとに、一般的な料金イメージと特徴を見ていきましょう。
- 「撮影料」は1家族4,000円前後(税込)で、衣装・着付け・ヘアセット込み。何ポーズ撮影しても一律料金。
- 「撮影料」金自体は安く設定されているものの、撮影料だけでは、写真やデータは何も手に入らないシステムに注意です。
データを手にいれることができるのは基本的にプリントした写真のみで、プリントの価格は小さいサイズでも1枚2,000円〜、データ購入費は別途3,000円〜。 - アルバム単品ではA4サイズ8P/12カットで4万円〜、アルバム+撮影付き七五三セットは約5万円〜。
つまりA4サイズのアルバム 8ページ 写真12カットなら、最低でも4.5〜5万円前後かかってしまいます。
自作の七五三フォトブックと比べると高額ですね。
アルバムはページ数や掲載できる写真のカット数があらかじめ固定されており、七五三で撮影したすべての写真を収められるわけではありません。掲載カット数が限られることで、せっかくの良い表情や家族写真がアルバムに入らないケースも多くあります。
七五三アルバムで後悔しやすいポイント8選
写真館・写真スタジオで作成する七五三アルバムは記念になる反面、実際に注文してみると「思っていたのと違う」「値段の割に満足できない」と感じるケースも少なくありません。ここでは、利用者が後悔しやすいポイントを8つご紹介します。
1. 価格が高い
スタジオのセットアルバムは、撮影料込みで5万円前後が相場です。
高級仕様や追加オプションを付ければ、10万円近くになることも珍しくありません。
撮影以外にも衣装レンタルやお参りの費用がかかるため、アルバムにかける予算を大きく圧迫します。
2. 増刷費用も高い
祖父母や親戚にも渡したい場合、同じ内容の増刷でも1冊あたり1万以上することもあり、複数冊作ると大きな出費になります。
一方、自作の七五三フォトブックであれば1冊1,000〜5,000円程度で増刷でき、価格差は非常に大きいです。
3. 掲載できる写真枚数が少ない
七五三撮影は、主役のソロ写真だけでなく、家族写真・きょうだい写真・祖父母との写真・和装と洋装の両方など、撮りたいパターンが非常に多くなります。
しかし、スタジオで作れるセットアルバムは4〜8カット程度に制限されていることが多く、撮影した数十カットの中からほんの一部しか残せません。
「可愛い表情がたくさんあったのに、泣く泣く削った」という声も。
4. レイアウトや構成が固定されている
スタジオアルバムはあらかじめテンプレートが決まっており、ページごとの写真の大きさや配置を自由に変更することができません。
例えば「このページはきょうだい写真を大きく1枚載せたい」「このページは小さな写真をたくさん並べたい」と思っても、仕様上不可能な場合がほとんどです。
また、七五三は着物や小物の色合い、背景によって見せ方を変えたくなることが多いのですが、テンプレートではその柔軟さがありません。
5. 写真データが全て使えるわけではない
スタジオで撮影した全データがもらえると思って契約したら、実際にはアルバムやプリントに採用した写真だけがデータ化されるというケースがあります。
「この写真はすごくいい表情なのに、アルバムに入れなかったからデータがない…」という後悔も少なくありません。
また、「データのみの単品販売なく必ずアルバムやプリント写真、グッズをセットで購入する必要がある」といった場合が多いです。一部の写真スタジオはデータのみ購入が可能な場合もありますが、そのぶん高額だったりします。
6. 家族や友人が撮った写真を入れられない
七五三は、神社での参拝やお食事会など、スタジオ以外でも思い出の写真がたくさん撮れます。
しかし、スタジオアルバムは持ち込み写真不可が基本。
そのため、当日の自然なスナップや祖父母が撮ってくれた写真を組み込むことができず、どうしてもスタジオ撮影だけの記録になってしまいます。
このように、七五三アルバムは「思い出を形に残せる」というメリットがある一方で、枚数・自由度・データ利用条件・持ち込み制限といった面で不満が出やすいのが特徴です。
写真スタジオで七五三アルバムを注文する前に確認するべきこととは?
七五三のアルバムを契約する前に、次の項目を必ずチェックしておきましょう。
- 写真データが全て購入できるか
- アルバムの掲載枚数上限
- レイアウトやデザインの自由度
- 増刷の価格
- 持ち込み写真の可否
これらを事前に確認しておくことで、「もっとこうしておけば良かった」という後悔を防げます。
条件が合わない場合は、写真データだけを購入し、自作の七五三フォトブックで自由に作るのもおすすめです。
写真スタジオA社と自作フォトブックの比較
項目 | 写真スタジオA社 (例:約5万円セット) |
自作フォトブック |
---|---|---|
撮影料 | 約4,000円(税込)込み | 出張撮影やセルフ撮影など自由 写真スタジオでデータのみ購入もアリ |
アルバム料金 | 例) A4/8ページ/写真12カットの場合 1冊 40,590円 |
例) 富士フイルムハードカバー A4/16ページ/写真無制限の場合 1冊 6,006円 ※クーポン利用で4,805円 |
写真データ | 商品化したカットのみ | 購入データは全カット利用可 |
掲載写真数 | 制限あり | 数十〜百枚も可能 |
レイアウト自由度 | 固定テンプレートのみ | 完全自由 |
増刷 | 高額(1冊数万円) | 低価格(1冊1,000〜5,000円程度) |
持ち込み写真 | 不可 | 可能 |
こうして比べてみると、スタジオアルバムは「品質は高いが自由度が低く高額」、自作フォトブックは「自由度が高く低コスト」という特徴があります。
「七五三 アルバム いらない」と感じる方の多くは、この自由度とコスパの差に魅力を感じています。
七五三のフォトブック比較記事もチェック!
当サイトでは、実際に数十社のフォトブックを作成して比較しています。
七五三向けのテンプレートやデザイン、画質、価格なども詳しくレビューしているので、自作フォトブックを検討中の方はぜひ参考にしてください。