フォトブックの劣化を防いで長期保存する方法
たいせつな家族や旅行の記憶が詰まっているフォトブックは、いつまでもきれいなままで残しておきたいものです。
結論から言うと、フォトブックの劣化を防ぐポイントは「紫外線」「湿気」「変形・破損」の3つを避けることです。
当サイトは16年間で57商品以上(同一商品の重複なし)のフォトブックを実際に作成し、自宅で保管してきました。その経験も踏まえて、思い出を色あせさせないためにフォトブックを保存しておくときに気をつけるポイントをまとめました。
フォトブックの大敵 “紫外線” を避ける!
紫外線で色が退色し、紙は強度を失い劣化する
太陽光にたくさん含まれる紫外線(UV)により、色褪せてしまう現象を退色(褪色)といいます。
一般的なオンデマンド印刷のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の印刷インクの中でも、イエロー(黄)とマゼンタ(赤紫)の色の粒子は紫外線で破壊されやすく、いったん破壊されるともとに戻りません。
また、紫外線を浴びることで紙は強度を失い、破けたり歪みやすくなります。
日が差し込む窓辺にはフォトブックを置かない
太陽光に長時間さらされたフォトブックの印刷面は日焼けによって全体的に色が薄くなり、色合いも変わってしまいます。
日光があたる窓の近くにはフォトブックを置かないようにしましょう。
部屋の明かりはLED照明が良い
蛍光灯の光は美術品や繊維製品を変色させる可能性があります。そのため、美術館の展示室や店舗の衣料品フロアでは、紫外線量が蛍光灯の1%未満しかないLED照明が普及しています。
フォトブックの印刷面にも同様の影響を与える可能性がありますから、フォトブックを収納している部屋・本棚の照明に蛍光灯を使用している人はLED照明に替えると良いです。
- 日が差し込む窓辺にはフォトブックを置かない
- 部屋の明かりはLED照明が良い
フォトブックの大敵 “湿気” を取り除く!
湿気で紙が歪み、カビが生えやすくなり劣化する
本の保存に最適な湿度は40〜60%と言われています。乾燥させ過ぎるのも良くないですが、梅雨の時期があり高温多湿な夏が長くつづく日本では湿気対策が大切です。
フォトブックも湿気を吸うと用紙が張りを失い、表面がゆがんで見えるようになります。湿度70%以上の場所に置いておくとカビが生えてしまう場合があります。
密閉容器に収納しておく場合は乾燥剤を入れておく
密閉できる収納容器にフォトブックを収納する場合は、乾燥剤を一緒に入れておきましょう。
本棚に立てて並べておく場合はシートタイプの乾燥剤をフォトブックの下に敷く
フォトブックの下にシートタイプの除湿乾燥シートを敷くことで、湿気による変色を防止できます。
古いフォトブックはたまに開いてページを空気に触れさせる
めったに開いて見ることのないフォトブックは、いったん吸い込んだ湿気が内部に残り、長く湿った状態がつづきます。古いフォトブックはたまに開いてページを空気に触れさせましょう。
- 密閉容器に収納しておく場合は乾燥剤を入れておく
- 本棚に立てて並べておく場合はシートタイプの乾燥剤をフォトブックの下に敷く
- 古いフォトブックはたまに開いてページを空気に触れさせる
フォトブックの変形・破損に気をつける!
フォトブックは、無理な収納や手荒な扱いによって物理的にも傷みます。
特に装丁が丈夫ではないソフトカバーのフォトブックは、変形・破損に注意しましょう。
フォトブックを重ね置きしたり本棚に無理に押し込んだりしない
フォトブックを平置きで何冊も重ねておくと、下のフォトブックが圧迫されて変形したり、ページ同士がくっついて開けなくなることがあります。
本棚に立てて並べておく場合も、あまりにたくさん詰め込み過ぎると同様の状態になります。また、無理に出し入れすると破損することもあります。
冊数が少ない場合は、フォトブックが傾かないようにブックスタンドを使うのがおすすめです。収納グッズを使った具体的な整理方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ジャケット(巻きカバー)付きのフォトブックや、帯付きのフォトブックにはビニールカバーをかける
紙製のジャケット(巻きカバー)や帯は特に破損しやすいパーツです。100円ショップでも購入できるビニールカバーをかけて保存しましょう。
ケース付きタイプはケースに入れておく
ケース付きタイプのフォトブックは、ケースに入れて保存しておくことで、
傷みやすい「角」が折れにくくなります。
- フォトブックを重ね置きしたり本棚に無理に押し込んだりしない。冊数が少ない場合は、フォトブックが傾かないようにブックスタンドを使う
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ケース付きフォトブックはケースに入れておく
長期保存に向いているフォトブックの選び方
| 紙が厚い ハードカバーのフォトブック |
紙が薄い ソフトカバーのフォトブック |
|---|---|
![]() ![]() 紙が厚いので破けにくい 子供でも扱いやすい |
|
子供のアルバムなら子供と一緒にめくって見ることもよくあると思います。
紙が薄いフォトブックだと、力の加減のわからない子供では簡単に折ったり破いたりしてしまいます。
長期保存に向いているのは、やはりハードカバーで厚紙タイプのフォトブックです。ページが厚い合紙綴じ(フルフラット)タイプは折れにくく破れにくいため、子供と一緒にめくるアルバムにも安心です。
印刷面の丈夫さも当サイトで実測しています。各社のフォトブックの中面を同じ条件で消しゴムで30回擦る耐久テストでは、銀塩プリントとキヤノンの7色インクジェット DreamLabo 5000 のフォトブックがもっとも優秀で、擦っても画像への影響はまったく見られませんでした。長期保存を重視するなら、印刷方式にも注目して選ぶと安心です。
フォトブックの長期保存でよくある質問
Q. フォトブックを押し入れや車の中で保管してもいいですか?
A. 高温になりやすい車内での保管は避けてください。押し入れやクローゼットは直射日光を避けられる反面、湿気がこもりやすいので、乾燥剤を入れた密閉容器に収納し、たまに取り出してページを空気に触れさせましょう。本の保存に適した湿度の目安は40〜60%です。
Q. 長期保存を最優先するなら、どのフォトブックを選べばいいですか?
A. 丈夫なハードカバー×銀塩プリントの組み合わせが有力です。たとえば富士フイルムのフォトブック ハードカバーは、ページが厚い合紙綴じ+銀塩プリントで、当サイトの消しゴム耐久テストでも銀塩プリントは擦り痕がまったく残りませんでした。
Q. 印刷したら写真データは消してもいいですか?
A. 残しておくことを強くおすすめします。印刷物は保存環境しだいで劣化しますが、元データが残っていればいつでも作り直せます。写真データのバックアップ方法もあわせてご覧ください。
Q. 本棚がない場合はどうやって保管すればいいですか?
A. 平積みで重ねると下の冊が変形するので、ブックスタンドや収納ボックスを使って立てて保管するのが基本です。具体的な収納グッズやアイデアはフォトブックの収納方法の記事で紹介しています。


















